桜隠しの雪。

昨日は天気予報を聴きながら「さすがに雪にはならないだろう」なんて思っていたけれど、本当に雪が降った。それも雪のようなものがちらほら……ではなく、短時間ながらわりとしっかりと降った。「官公庁の中で、毎日いちばん真剣に〝日本の明日〞を考えているのは気象庁だ」というジョークがあるみたいだけれど、最近の天気予報の精度には本当に感心する。いつもありがとうございます。

季節外れの雪

ウチのマンションの中庭も写真の通りで、僕は今、一体いつ・どこにいるんだろうと不思議な気分になってしまう。数日前にはコートを脱いで、五分咲きの桜並木を歩いたはずなのに。ラジオから流れてくる気象情報には、「32年ぶり」とか「1969年以来の」といったワードがドヤ顔で並んでいる。この週末辺りから見頃を迎えようとしていた桜は唐突な桜隠しに見舞われ、今頃どうしているだろうか。



一連のコロナ情勢の中、首都圏では不要・不急の外出の自粛を要請する各知事の会見が報道され、その途端に(自然災害のように生活インフラが麻痺するわけでもないのに)スーパーの棚からはパスタやインスタント食品が姿を消した。やれやれまたかと思っていた矢先の、季節外れの雪。ちょっとしたクライシス感を感じないでもないけれど、日がなデスクで仕事するにはチラッと目の端に映る雪景色はちょうどいいアクセントかな、というくらいのものだ。いつもより静かで、むしろ好ましい。窓の外の雪がウリボウの目に新鮮な情報として映るのであれば、父親としてはそれも嬉しく感じる。

この春に、雪が降るほど寒が戻ることはきっともうないだろう。今夜は温かいものでも食べながら、最後の寒さを逆手にとって楽しんでやろうと思う。