虫対策 #01 サッシの正しい使い方とは。

正しいなにも、窓なんて好きに開けたらいいじゃないか――と思うんだけれど、こと「虫対策」としてのサッシの使い方にはやはり適切な使い方というものが存在する。そろそろ蚊の姿が見え始めたので、ここで改めてまとめておきたい。

ちなみにこれは、最近たまに見かけるアコーディオン・タイプの網戸ではなく、ガラス窓2枚とスライド網戸1枚のスタンダードな構成のサッシの使い方である。



網戸の基本ポジションは右サイド

「屋外にいる虫を室内に入り込ませない」という目的のためには、網戸のモヘア(防虫フィン)とガラス窓のフレームがきちんと接していることが重要だ。逆に言えば、この要件さえ満たしていればどんな開け方をしていてもスキマは生まれないということになる。

サッシの正しい使い方

イラストはYKK APのWebページよりお借りしました。

上のイラストの②を見ると、網戸を室内から見て右側に置き、外側(=左側)のガラス窓を閉めた状態にしておくと、内側(=右側)のガラス窓をどのように開けていてもスキマがないことが分かる。つまり、左側のガラス戸を開ける理由がない限りは、網戸は右側にステイさせておけばいいということである。

左側のガラス窓を開けたい場合は

家具の配置や採光・風通しの都合などで左側のガラス窓を開けたい場合は「全開」が基本となる(イラストの①の状態)。なぜなら、中途半端に開けていると屋外からの虫の侵入経路ができてしまうからだ(イラストの③の状態)。日本の住宅の引き違い戸は、縁起や右利きの使い勝手などの理由でほぼ全てが右手前である。このことを鑑みれば、家具の配置は予め「右側の窓を開ける」ことを前提に考えるべきだと言える。

余談だけれど、右側のガラス窓は厳密に言うと全開にできない。クレセント錠がサッシのフレームにぶつからないようストッパーが付けられているからだ。また、右利きの使い勝手という意味では、本来、引違い戸は左側の戸を開閉することを前提に作られているはずだ。そう考えると、上に挙げた使い方は「虫対策」としての機能を満たしているだけで、そもそもの引き違い戸の使い方とは齟齬があるようにも思える。

住宅建具の技術やデザインが日々進歩している中、「正しい使い方」なんて気にしなくていいタイプの網戸が今後登場するんだろうなぁ、と密かに期待している。