これ以上、感染を拡大させないために――志村けんさんに捧ぐ

志村けんさんの訃報は、個人的には結構ショックなことだった。少年時代ウチはドリフ派だったし(伝説の番組「8時だョ! 全員集合」は今思うと本当にすごかった)、晩年は独身貴族の代表みたいなイメージやスカパラと共演したCMなどで見せるギャップにある種の格好よさも感じていた。志村けんさん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

志村けんさんに捧ぐ

ところで、今回の志村けんさんの訃報で感じたことがある。これが本題。

一連の新型コロナウィルス情勢の中で、僕らは日々、マメに手洗いや手指消毒をしたり、普段はしないマスクをきちんと着けたり、不急の外出を自粛したりとそれなりの危機感をもって生活している。一方で、例によって「そうは言っても、気をつけていれば自分たちは大丈夫だろう」という油断のようなものも同居していたように思う。正直、感染者数とか知事の会見とかは、「そこにある現実」であると同時に「対岸の火事」でもあった。なぜなら、今のところ僕の身近な周囲に感染・発症した人間がいないからだ。

ところが今回の訃報を知り、僕は(個人的に)危機感のステージがひとつ上がった気がした。つまり、初めて数字ではない「顔と名前の一致する個人」、直接の知り合いではないけれどメディアを通してその人柄に好感を持っている人が亡くなったことで、「対岸の火事」が「隣の火事」になった気がしたのだ――実はこういう人、結構多いんじゃないだろうか?

志村けんさんの死が改めて気づかせてくれた目の前にある危機に対して、僕らができることは何だろうか。感染爆発を防ぐための実践的な対策を、備忘録を兼ねて自分なりにまとめてみた。



これ以上感染を拡大させないために

さて、対策をまとめると言っても僕は素人だ。まずはクレディビリティの高い専門家の意見に真摯に耳を傾けなくてはならない。ここでは京都大学 ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授がSNSで具体的かつ解りやすく発信されている情報をベースに、僕自身のライフスタイルに合わせてシンプルにまとめている。齟齬が生じないよう、宮沢准教授のツイートもぜひ確認されたい。

まずは意識改革

「自分が感染しないために」から一歩進めて、「今、自分は無症状で感染している。これを誰にも感染させてはならない」という意識が重要。これを皆で実践すれば、たとえ今自分が感染していなかったとしても、他からもらわないということになる――なるほど確かに。

マスクの重要性

主な感染原因のひとつが、咳や会話で周囲に飛散する唾液の飛沫。これが周囲の人に飛べばその人に感染する。そしてこれはマスクの装着によってほぼ防ぐことができる。

鼻呼吸(口呼吸で肺の奥まで吸い込まないこと)も重要らしい。僕は元々口呼吸がキライだけれど、なぜかこの秋冬シーズンから花粉アレルギーが顕在化してしまったせいで、鼻詰まり→口呼吸になってしまうことがチョイチョイある。そういう意味でもやはりマスクは効果的だ。

ウィルスを飛散させない・撒き散らされたウィルスを身体に入れないという両面でマスクが活躍するのだ。

残念だけれど、効果的な自粛

飛沫感染を防ぐためにも、食事会・飲み会といった集まりや、小池都知事の言葉を借りるなら「接待を伴う飲食店」での遊興を自粛することは一定の効果があると僕も思う(志村けんさんはこのタイプのお店で罹患したのではないか、という見解もあるようだ)。とはいえ、飲食店はたまったものではない。この手の自粛に効果があると思うからこそ、国や自治体は早急かつ現実的な補償を実施しなくてはならないと思う(飲食業界だけではないけれど)。

本当なら、気に入っているお店にはこんな時だからこそ足を運びたい。でも家族や幼い娘のことを考えたら、ぐっと堪えるの一択にならざるを得ない。安倍首相、ホントよろしくお願いします。

外出中は顔を触らない

大抵はどこか(つり革とか手すりとか)についたウィルスを触った自分の手から感染する(=接触感染)とのこと。この対策として有効なのは、自分の顔(目・鼻・口)を手で触らないことだ。どうしても気になって顔を触りたいなら、手を洗ってから触ればいい。外出先で手が洗えないときは、アルコールで除菌(なければウェットティッシュ)。除菌できなくても物理的にハンカチにウィルスを擦りつければ、感染リスクを大きく下げることができる。

僕は普段から髪や顔を触わるクセがあるようなので、改めて気をつけたい。そしてここでも、マスクを着けていることが効果的だったりする。

帰宅したら手を洗う

帰宅したら、真っ先に手を洗う。アルコールがあるなら、玄関で手指消毒をする(ついでにドアノブも拭いておく)。お風呂も入るならなるべく早く、帰宅後すぐがベスト。

外出先で自分に付着した可能性のあるウィルスを自宅に持ち込まないこと。当初から言われていたけれど、やはり「きちんと手を洗う」ことは大切なようだ。

罹患したときのために

最初の「意識改革」との矛盾はこの際、気づかないフリをする。

いつかは自分も感染して発症するかもしれない。そのときに命が助かるように、普段からきちんと栄養を摂っておく。バランスの良い食事、充分な睡眠……食事は大丈夫だけれど、睡眠に関しては質・量ともにあまり褒められたものではないな。これを機に気をつけたい――今、深夜だけれど。タバコは去年(やっと)やめた。



改めてまとめてみると、目新しい情報がたくさん含まれているわけでもない。しかし、30年以上ウィルス研究に携わっている専門家の言葉にはやはり信頼と説得力がある。

個人的には、最初にある「意識改革」が最も重要なのかな、と受け取っている。もし本当に皆がこの意識を持って上記のような対策をきちんと講じたら、ウィルスの感染拡大は防げるだろう。それが現実的じゃないということは判っているけれど――微力ながらここにひとり、感染拡大に対してネガティブな貢献をしないために考え方を変えた人間がいることを記しておきたい。