獅子唐の収穫祭。

5月の終わりに買ってきた獅子唐の鉢植え。枝葉がすくすくと育つのを微笑ましく眺めていたものの、肝心の獅子唐がなかなか実らない。とはいえ陽当たりと水やりに少し気配りした程度でしかないので鉢植えとして楽しめればいいかな……などと思っていたけれど、6月の終わり頃になるとかわいい獅子唐のベイビーが1ダースほどぶら下がり始めた。日に日に少しずつ膨らんでくる獅子唐たちを眺めていると、俄然愛着が増してくるのもまた人情というもの。

獅子唐の収穫

そんな愛すべき獅子唐たちを収穫する日がやってきた。

ダイニングテーブルに鉢を置いてウリボウにもお手伝いしてもらいながら、9つの獅子唐を収穫。ふと考えてみると、ハーブの鉢植えから葉を料理に使うけれど、鉢植えから実を収穫して食べるのは初めてのことだ。そう思うとなんとなく感慨深い。

先日の枝豆しかり、ウリボウにも獅子唐が枝に生っているところから見せてあげられたので良かったと思う。さすがに獅子唐はまだ食べさせられないけれど。

肝心のお味は?

さて肝心の味はどうかというと、これが実に美味しかった。

この日の夕飯はメインにポークソテー(えのきとバターのソース)を用意していたので、同じフライパンで程よく焼き目を付けて皿の彩りにしてみた。歯応えといい香りといい、市販のものと比較しても劣るどころかむしろ旨い。特に唐辛子特有の香りと、ほんのりと甘みさえ感じる味わいが絶妙だった。

自分で育てたという「思い入れボーナス」を加味したとしても、適当に育てた鉢植えが畑でプロが育てたものに味で太刀打ちできるとは思っていなかったので、ちょっと意外でもあった。



辛い獅子唐の謎と、見分け方

獅子唐といえば、たまに遭遇する激辛の個体が気になるところだ。僕はいわゆる激辛モノが苦手なので、アタリかハズレかで言えば僕にとってはハズレである。

獅子唐はストレスで辛くなる

育成環境のストレス、例えば暑すぎたり水分が不足したりといったストレスが原因になって、「受粉不足から単為結果(種のない果)になると辛味成分が増える」とか「(品種改良前の)青唐辛子が持っている辛味成分を作る遺伝子が活発化する」とか――そんなこんなで辛くなるらしい。

また、夏前に収穫したものと真夏に収穫したものでは、昼夜の気温の高さが影響して後者の方が辛味が強い傾向があるとか。今回収穫した9つの中に激辛がなかったのは、このあたりも奏功していたかもしれない。

激辛獅子唐の見分け方は?

激辛の獅子唐は、食べる前にある程度判別できるらしい。これも諸説ありそうだけれど、自分なりざっとまとめてみるとこんな感じだ。

  • 艶がない
  • 形がいびつ(不自然に細い、縮れているなど)
  • 種が少ない
  • 香りが強い

上のふたつはスーパーなどで購入する際にも使える判断基準だけれど、最近のスーパーで売られている野菜って小ぎれいだし、こういう獅子唐は逆にあまり見かけない気もする。

いずれにしても、調理時にヘタや種を取り除くことで極端なからさを回避できるようなので、苦手な方はぜひ試してみてくださいな。