俎板に、小判一枚。

初鰹。

「目には青葉〜〜」の句はもちろん、表題の「俎板に小判一枚初鰹」の句もなかなかリアルな趣があって好きだ。そしてそれ以上に、食べて味わうのがやっぱり好きである。

一般的に「初鰹」というと九州・四国あたりで3月頃に獲れるものを呼ぶようだけれど、東京出身の僕の感覚でいうと、やはり4〜5月あたりの鰹のイメージが強い。

実は先日、近所のスーパーが朝獲れの鰹を店頭で捌いて、2日間に渡って売り出すというイベントをやっていた。その告知によると「当日の新鮮な味わいもさることながら、2日目の鰹は旨味が増して云々」とのことで――まんまと釣られるように、2日目の朝にイノとウリボウと3人で散歩がてら店頭に赴いたのだった。

売り場を見てみると、ボリュームたっぷりの鰹の柵にお手頃なプライスタグがついている。ホクホクと買って帰り、あえてタタキにせず、刺身をたっぷりの薬味で頂いた。

初鰹
程よく脂が乗って、心地よく歯と舌を押し返す弾力があり、ホントかどうかはさておき「これが一日寝かせたことによる旨みかな(もぐもぐ)」などと考えながら味わっていると、お酒もご飯もよく進む。旬を味わうことは心にも身体にも、もちろん舌にも嬉しいものだ。