山蕗と筍。

G.W.を利用して祖父母の家に遊びに行っていた母と弟が、お土産を携えて我が家に立ち寄ってくれた。

祖母は僕とイノの好みをしっかり覚えていてくれて、いつもハズさないお土産を持たせてくれる。これからウリボウが普通の食べものを口にするようになると、ここにウリボウの好きなものも加わるんだろうなぁ……と微笑ましくなる。

山蕗
さて、今回は定番のお土産に加えていくつか珍しいものが含まれていた。そのひとつが山蕗(やまぶき)。少なくとも僕の生活範囲で言えば、生で見かけることはなかなかない山菜である。記憶の中では真っ黒な伽羅蕗(きゃらぶき)の姿しか覚えがないかもしれない。バーガンディから明るい緑へとグラデーションする鮮やかな色彩は、そういう意味でも新鮮に映る。



山蕗はアク抜きを兼ねた下ごしらえが重要だと母が教えてくれた。まずさっと塩茹でしてから水にさらし、皮をきれいに剥いて、また水にさらす。ここからやっと調理という感じだ。この手の皮むきというのは、いつも作業に慣れてコツを掴んだ頃にちょうど完了するものだと妙に感心してしまう。

伽羅蕗
せっかく生で頂いたので、一部は柚子胡椒を利かせたあっさりお浸しに。残りはイノが手作りの伽羅蕗にしてくれた。伽羅蕗は写真の通り、一般的なものと比べて色味が格段に薄い仕上がりだ。確かに味わいは伽羅蕗なんだけれど、強すぎない味とシャキシャキ感の残った歯ざわり、そして何より山蕗の風味がきちんと感じられて、これまで食べた市販の伽羅蕗とはまさに別もの。ささやかながら、手作りの醍醐味を感じる。

筍の炊き込みご飯
お土産の中に朝採れの新鮮な筍もあったので、大胆な大きさにカットして美味しい炊き込みご飯に。先端の柔らかいところは刺身で、残りは鶏肉とバター醤油で炒めものに、刻んだ姫皮は梅肉と合わせて晩酌の肴に――しばらく楽しめそうである。おばあちゃんありがとう。